GitHub Copilotの商用利用ガイド！料金、著作権、セキュリティを解説

AIプログラミングアシスタント「GitHub Copilot」は、開発者の生産性を劇的に向上させるツールとして注目を集めています。しかし、企業での商用利用を検討する際には、「著作権は大丈夫？」「情報漏洩のリスクはない？」といった疑問がつきものです。

この記事では、企業の担当者向けに、GitHub Copilotを安心して商用利用するための重要なポイントを解説します。

GitHub Copilotの商用利用は可能か？
知っておくべき3つのリスクと対策
まとめ：安全な商用利用のためのチェックリスト

GitHub Copilotの商用利用は可能か？

GitHub Copilotは商用利用が可能です。 企業が商用利用する場合、法人向けの「GitHub Copilot Businessプラン」または「GitHub Copilot Enterpriseプラン」を契約することが推奨されます。

GitHub Copilot Business
1ユーザーあたり月額19ドル（約2,850円）
GitHub Copilot Enterprise
1ユーザーあたり月額39ドル（約5,850円）

※参考：GitHub「Plans & pricing」
※この情報は、2025年8月27日時点のものです。最新の情報については公式サイトをご確認ください。
※日本円表記は1ドル150円で換算した参考価格です。実際の請求額は為替レートにより変動します。

個人向けの「GitHub Copilot Pro」や「GitHub Copilot Pro+」も商用利用自体は可能ですが、企業が組織単位で管理する際は、より高度な機能やセキュリティ設定が可能な法人向けプランの契約が不可欠です。

知っておくべき3つのリスクと対策

GitHub Copilotを商用利用する上で、特に注意すべきは以下の3つのポイントです。

①著作権とライセンス

AIが学習した公開されているコードには、オープンソースライセンスを含む多様なライセンスが付与されています。Copilotが生成したコードが、意図せず元のコードのライセンスを引き継いでしまうのではないか、という懸念がよく聞かれます。

【対策】

GitHubは、Copilotが生成したコードが元の学習データと酷似している場合、それを通知する機能「パブリックコードとの一致をフィルタリング」を提供しています。この設定をオンにすることで、ライセンスリスクを低減できます。

さらに、GitHubは、Copilotが生成したコードに関する法的保護を提供する「Copilot Indemnity」というポリシーを設けています。これにより、著作権侵害の訴訟が発生した場合、一定の条件でGitHubが企業を法的リスクから保護します。ただし、最終的なコードの責任は開発者および企業に帰属するため、生成されたコードのレビューは引き続き重要です。

プライバシーとセキュリティ

企業にとって最も重要なのは、機密情報を含む自社のコードが、AIの学習データとして利用されることによる情報漏洩のリスクです。

【対策】

法人向けの「GitHub Copilot Businessプラン」および「GitHub Copilot Enterpriseプラン」では、ユーザーが入力したコードがAIの学習データとして利用されることはありません。 個人向けの「GitHub Copilot Pro」や「GitHub Copilot Pro+」プランでは、この設定をユーザーが自身で管理する必要があります。企業として厳格なセキュリティを求める場合は、管理者が一元管理できる法人向けプランを導入し、この設定が確実にオフになっていることを確認しましょう。